会議の議事録を任されると、話を聞きながらメモを取り、終わってから清書し、決定事項の抜けを心配することになりがちです。議事録の取り方で一番効くのは、書き方の工夫よりも、会議を録音して後から文字にすることです。
この記事では、議事録に書くべき項目とテンプレート、録音から議事録を作る 4 ステップ、精度を上げるコツをまとめます。社内会議、取引先との打ち合わせ、オンライン会議のどれにも使えます。
インストールも登録も不要で試せる方法なので、IT 部門の承認を待たずに今日の会議から始められます。
議事録の目的は、出ていない人にも結論と次にやることが伝わることです。発言を全部書き写す必要はなく、次の項目がそろっていれば役目を果たします。
そのまま使えるテンプレートです。定例会議にも打ち合わせの議事録にも流用できます。
■ 議事録 会議名: 日時: 場所/ツール: 出席者: 欠席者/配布先: 議題:1. 2. ■ 決定事項 1. 2. ■ ToDo | 内容 | 担当 | 期限 | ■ 保留事項 ■ 次回 日時: 準備すること:
社外の人がいる打ち合わせでは、出席者欄に会社名と役職も書いておくと、後で見返したときに誰の発言か分かります。
流れは、録音の準備、文字起こし、要点・決定事項・ToDo の抽出、確認と配布です。
最初に、出席者に録音してよいか確認します。社外の人がいるときは特に、事前の一言がマナーです。会社に録音のルールがあれば、それに従ってください。
対面なら、スマホのボイスメモを机の中央に置きます。発言者との距離がそろい、全員の声を拾いやすくなります。鞄やポケットの中は声がこもるので避けます。Zoom や Teams などのオンライン会議では、それぞれの録画機能が手軽です。ホストの許可や設定が必要な場合があるので、会議の前に確認しておきましょう。
録音ファイルを音声文字起こしのページに置きます。登録は不要です。対応形式は m4a、mp3、wav、aac、ogg、webm の音声と、mp4、mov、m4v の動画(音声だけを使います)で、1 ファイル 180 分、500MB まで。長い会議でも分割は要りません。
3 分を超える録音は、最初の 3 分が無料で文字起こしされ、聞き取りの具合を確かめられます。この無料プレビューでは回数を消費しません。問題なければ全文を文字起こしします。1 回分は 3 分で、1 時間の会議なら 20 回分です。
結果には話者が「A」「B」のように自動で分けて表示され、発言ごとにタイムスタンプが付きます。誰の発言かが追え、「A」を実際の名前に直せば、書き出した文書にも反映されます。声が似ている人や同時に話している部分は、ずれることがあります。
全文の文字起こしが終わると、「議事録」タブで要点、決定事項、ToDo、担当、保留事項に整理されます。これが議事録のたたき台で、上のテンプレートにそのまま貼れます。
短くまとめたいときは「要約」です。300〜500 字の要約とキーワードが出るので、上司への報告メールの下書きにもなります。ケバ取りや整文を含む整形に、追加の回数はかかりません。ただし、これらは全文の文字起こしが終わってから使える機能で、無料プレビューだけでは使えません。
出力はあくまで下書きです。期限など、会議中の言い回しによっては整理しきれない項目があるので、足りない部分は録音を聞き返して補います。タイムスタンプを押せばその位置から再生できます。
結果は TXT、Word(.docx)、字幕用の SRT で保存できます。社内に配る議事録は、Word で保存して整えるのが一般的です。タイムスタンプの有無も選べるので、配布用は付けない、自分の控えは付ける、と使い分けられます。
議事録の自動化ツールを使うと、従来のやり方と何が変わるのかを表にしました。会議の内容や慣れで変わるので、すべて目安です。
| 項目 | 手書きメモ・手入力 | 録音から文字起こし |
|---|---|---|
| 所要時間の目安 | 会議時間の 1.5〜2 倍かかることが多い | 文字起こしの待ち時間に加え、確認と修正が中心 |
| 抜け漏れ | メモを取る間に聞き逃しやすい | 録音が残り、聞き返して補える |
| 発言者の記録 | 自分の記憶頼み | 話者ごとに分かれる |
| 準備 | ペンとノート、または PC | スマホ 1 台と許可取り |
| 注意点 | 清書で書き写しミスが入る | 出力は下書き。固有名詞は要確認 |
手書きメモには、会議中に考えを整理できる良さがあります。「重要な決定だけメモし、あとは録音に任せる」という併用が現実的です。
聞き取れない箇所は「(不明)」と表示されるので、その部分だけ録音を聞き返せば済みます。
公開されている案内では、次のようになっています。
社外秘の会議の録音を外部サービスに送ってよいかは、会社の情報管理のルールで決まります。使う前に、社内の規程や上司、情報システム担当に確認してください。プライバシーポリシーも読んだうえで、判断に迷う会議では使わない選択も有効です。
Q. 無料でどこまで使えますか?
3 分を超える録音は、最初の 3 分を無料で文字起こしして確認でき、回数は消費しません。全文は 3 分で 1 回分で、無料枠は 1 日 3 回分です。3 分以内の録音には無料プレビューがなく、1 回分で全文を文字起こしします。議事録や要約は、全文の文字起こしが終わってから使えます。
Q. 2〜3 時間の長い会議でも使えますか?
1 ファイル 180 分、500MB まで対応し、分割は要りません。1 時間で 20 回分、3 時間なら 60 回分です。処理時間の目安は、1 時間の音声で準備に 2〜3 分、文字起こしに 4〜5 分です。途中で残高がなくなると一時停止し、購入後に続きから再開できます。
Q. 話者は分かれますか?
話者を「A」「B」のように自動で分け、発言ごとにタイムスタンプを付けます。結果画面で名前に書き換えられ、書き出しにも反映されます。声が似ている人や同時に話している部分は、ずれることがあります。
Q. Word で出力できますか?
できます。TXT、Word(.docx)、SRT(字幕)で保存でき、タイムスタンプの有無も選べます。コピーして普段のテンプレートに貼ることもできます。
Q. Zoom の録画ファイルはそのまま使えますか?
mp4 や m4a など対応形式のファイルなら、そのままアップロードできます。動画は音声だけが使われます。WMA など非対応の形式は、m4a か mp3 に変換してください。Zoom や Teams の会議に自動で参加して文字起こしする機能はなく、録画・録音したファイルを使う方式です。
👉 音声文字起こし(最初の 3 分は無料) — 登録不要、最初の 3 分は無料で確認できるブラウザの文字起こし。
👉 録音をテキストにする方法 — ボイスメモ・IC レコーダー・Zoom の録音の取り出し方と、無料の 3 つの方法の比較。
👉 音声ファイルをテキストにする方法 — m4a・mp3・mp4・wav など形式別の注意点と、長いファイルの扱い。